しゅうれい@阿闍梨の創作童話

しゅうれい@阿闍梨の創作物語!新説瀧夜叉姫

 
 
 

昔、筑波山の岩場の斜面にホッパーという名前のヒキガエルが住んでいました。 ホッパーは、涼しいそよ風と緑豊かな山での生活が大好きでした。

飛び跳ねたり、虫を追いかけたり、日光浴をしたりして日々を過ごしていました。


ある日、ホッパーは山のまだ行ったことのない斜面を探検することにしました。 ゴツゴツした大きな岩だらけの道に沿って飛び跳ね、そびえ立つ木々を通りぬけ、直角になった崖にたどり着きました。


ホッパーは直角の斜面の岩を登り始めました。 どんどん高く登るにつれて、空気は冷たくなり、風は強くなりました。


ホッパーは少し緊張し始めましたが、「山の頂上にたどり着いてこの山の神になるのだ!」と意欲を燃やしていました。


そのとき突然!突風が彼を襲い、彼を崖の斜面から転がり落ちさせました。


ホッパーは崖の下の地面に落下して自慢の脚力がある後ろ足を捻挫してしっまったのです。 立ち上がろうとしましたが、足が痛みでふらつき倒れてしまいました。 


ホッパーは自分が怪我をしていて、自宅に戻れないことに気づいたのでした。 「どうしよう」 不安でいっぱいの中、どうにもならないと思いはじめました。


そのときです! ホッパーはすぐ近くで足音を聞きました。 足音が突然止まり、ホッパーを見つめています。それはこの山の九合目に、館を建てて住んでいるお姫様です。 お姫様のことはホッパーも以前からうわさで知っていました。


このあたりの統領であった「平 将門」の姫で、「五月姫」という姫様です。


将門様が敵に打たれて死んだあと、父の仇討ちを決意した五月姫は、京都の貴船神社で修行をかさね、貴船明神から「ガマの妖術」を授かったのでした。


貴船明神は「故郷の筑波山で、さらに修行を積んで父上の仇を討ちなさい」 と言って姫を筑波山へと行かせたのです。


五月姫はホッパーを見て、このガマカエルこそ、私を手助けしてくれる者にちがいないと思い、ホッパーを館につれていきました。


姫はホッパーの脚の怪我を治してくれたのです。 ホッパーは脚の怪我が回復するにつれて、五月姫とその館が好きになって、ここに長く住みたいと思うようになったのでした。


五月姫もホッパーを家来にすることを決心して、ある日彼に妖術をかけました。するとたちまちにしてホッパーは巨大なガマになり、口から火を吐く、筑波山の神へとなったのです。


五月姫はホッパーの背に乗り、筑波山中の滝で修行を積んで妖術の腕をみがき、瀧夜叉姫となのるようになりました。


五月姫とホッパーは、思いがけない場所での思いがけない出会いが、願いを叶える「縁」であること知りました。

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