しゅうれい@阿闍梨の創作童話朗読

しゅうれい@阿闍梨の創作童話朗読

 
 

創作童話 日暮の森

むかし、緑豊かな奥軽井沢の森にヒグラシという小さなセミが住んでいました。 ヒグラシは普通のセミではありませんでした。 彼女はとても可愛いセミで音楽の素晴らしい才能を持っていました。


彼女の美しい歌声は木々に響き渡り、森にやってくる人の心を魅了しました。 ヒグラシの奏でるメロディーはとても魅力的で、森の生き物たちも足を止めて聴き入ってしまうほどでした。


鳥は鳴き声を止め、リスは曲芸を止め、ウサギは耳を澄ませて静かに座り、ヒグラシの声の甘いセレナーデに惹きつけられました。


ある日、太陽が明るく輝く中、ヒグラシは揺れる枝の上に座り、美しい調べで空気を満たしました。 ヒグラシはサクラという好奇心旺盛な少女が、木々の間を漂う魅惑的なメロディーを追って森をさまよっていることに気づきませんでした。


さくらは音楽が大好きで、ヒグラシの歌を聞いた瞬間、その源を探さなければと思いました。 ヒグラシの歌は一歩ごとに大きくなり、さくらを森の奥へと導きました。


さくらはついに枝に優雅に止まっている、薄く透ける緑色の羽をもったヒグラシを見つけました。 その姿にうっとりしたさくらは、驚かせないようにゆっくりとヒグラシに近づいていきました。


やさしい少女の気配を感じたヒグラシがサクラに見ると、その大きな瞳は好奇心に満ちて輝いていました。

「こんにちは、ヒグラシちゃん」


さくらはささやきました。 その声はそよ風にのってヒグラシ届きました。

「あなたの歌は私が今まで聞いた中で最も美しいです。もう少し聞かせてもらえませんか?」


さくらの優しい言葉にヒグラシは大喜び! 小さな頭をうなずいて歌いつづけました。 メロディーが空気に満ちるにつれて、サクラは喜びと驚きの高まりを感じずにはいられませんでした。


あたかもヒグラシの歌が森のエナジーを運び、魔法のような音のタペストリーを織り上げているかのようでした。 それから数週間たち、サクラはまたヒグラシを訪ねるために森にいきました。


サクラとヒグラシはかけがえのない友人となり、ヒグラシのメロディーはさくらの人生のバックミュージックになりました。 サクラはヒグラシとの物語や夢を共有し、ヒグラシは愛、希望、冒険の歌をサクラのために歌いました。


ある晩、太陽が地平線に沈み、森に暖かい金色の輝きを投げかけると、ヒグラシはサクラに自分の秘密を明かしたのです。 彼女は、少し憂いを帯びた声で言いました。


「私のこの世での時間は終わりに近づいています。セミはね、寿命が短いのよ」

愛する友人の話を聞きながら、サクラの目には涙があふれてきました。 ヒグラシとその魅惑的なメロディーを失うという想いに耐えられませんでした。


助ける方法を見つけようと決心したサクラは、賢明な導きを求め、森の奥へと足を踏み入れました。 サクラは森の奥深くで、オリオンという名の賢いフクロウと出会ったのです。


彼女はヒグラシとの友情と歌をずっと聴いていたいという願いを語りました。 オリオンは月明かりに照らされて、大きく賢明な瞳を輝かせながら熱心に彼女の想いに耳を傾けました。


「親愛なるサクラ」オリオンは静かにいいました。

「森の魔法は無限だ。ヒグラシとの絆が強ければ、森がヒグラシの歌をながく響かせてくれるかもしれないよ」


希望に胸を膨らませたサクラはヒグラシのところへともどりました。 彼女は月光が降り注ぐ空き地で目を閉じて、森のエナジーを深く吸い込んでから、ヒグラシへの愛をその森の精霊たちに伝えたのです。


そのとき、眩しいほどのホタルが大地から舞い上がり、ヒグラシの声を讃えたのでした。 ヒグラシは、この森のフェアリーとなって初夏になると毎年、美しいメロディーを奏でてくれるようになったのです。 

*******

チャネリングができるようになると、こんな童話もなんなく書けるようになります。1DAY チャネリングワークに参加したい方は、今すぐボタンをCrickして案内を受けとってください。


※注意
Yahoo!メール、Gmailでお申し込みください。 スマホのキャリアメールアドレス(ドコモ・au・ソフトバンク)icloud.com・me.com・mac.com・hotmail.comなどで申し込むと、無料ヒーリングの返信メールが届かないですよ。 受信設定をしておくと、次回の無料ヒーリングも逃すことなく受け取れます。

 
1DAYチャネリングワーク案内
 

Follow me!