明日は立秋ですね。土用期間もいよいよ終わりますが、土用は日本や中国など、文化のなかに陰陽五行説が浸透しているところで言われるものです。

これは陰陽五行のもとになっているものが季節感に関係あるからで、春夏秋冬に土旺（俗称;土用）で五行となるものです。おもしろいのは陰陽五行説はアナログ思考である点です。夏から秋へ、パタンと変われない、つなぎめとして土用を設けるのです。

夏のコンデションから、秋のコンデションへとゆっくりと切り替えていくわけです。

これは人間の身体と心はアナログだからです。あなたの身体は夏の蒸し暑さから、秋風へ対応できません。あなたの心はビーチの燃える恋から、いきなり秋の別れの哀愁を受けいれられません。

だから「土用」は身心のコンディションを調整するのに、いちばんよい期間なのですね。ちょっと専門的になりますが土用のエネルギーは「雑気」といいます。雑気はエネルギーが混沌としている状態です。

この期間は体調を崩しやく、また病気が発病しやすい、気づかなかった病気が発見されやすい、そんな期間でもあります。心も乱れやすくなって、イライラ、焦燥感、怒りや悲しみが忽然とあらわれます。

8月中はくわえて社会が昭和20年代、戦中戦後へ回顧（かえりみること）します。また今年はコロナのこともあって心理的な不安もおおきいので、なおさらエネルギーが安定しません。

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